molly_fdqのブログ

韓国のボーカル・グループ、フォルテ・ディ・クアトロのファンです。日本でも見れる動画のリンクや記事訳などのデータベースにしたいと思ってます。古いのから最近のまで気ままにアップします。最新の情報などはTwitterとInstagramにあげてます。訳は拙いですが、ないよりはましという方にご覧いただければと思います。

【フンジョン】Theater Plus 3月号 インタビュー訳

メンバーごとに訳し終わったらアップしていきます。まずはフンジョンさんから。

naver.me

 

2つの道という必然

―コ・フンジョン

 

新たに出会った人が必然的な愛だと確信しているのに、昔の恋人との運命的な再会を果たしたというか。コ・フンジョンが「ファントムシンガー」で優勝した当時の状況を思うと、90年代の流行歌の歌詞が思い浮かぶ。ミュージカル俳優が自分の天職だと確信したとき、声楽専攻者としての初恋の「音楽」がまたやって来たのだから。どちらも諦められなかった夢だったから、2つの歯車を同時に高速回転させるしかなかった。「今振り返ってみると、どうやって過ごしてきたのかと思うほどです。当時、ミュージカル俳優としてのエネルギーがとても充実していました。意欲的に良い作品を見つける努力をしていて、「メイビー、ハッピーエンド」「ビースティ」 に「ザ・デビル」まで3つの作品を並行してやっていました。なのに、フォルテ・ディ・クアトロのアルバムのレコーディングと公演の準備まで同時に進めたので、本当に3~4ヶ月、1日も休まずに過ごしました。文字通り体ひとつでぶつかって、持ちこたえたんです。人は簡単には死なないということなのか、乗り切れました」。「その時間を通して、生涯歌を歌うためにどうやって管理すべきで何が必要なのかを悟ったように思う」という彼の言葉のように、この息つく間のない時間は歌手として、またミュージカル俳優としての基礎体力を強化するトレーニングになった。それまでは練習において時間の量を重要視していたとすれば、今はそれよりも密度に重点を置いている。そのために新たに考案した方法が「レコーディング」だ。ミュージカルでもフォルテ・ディ・クアトロの音楽でも、自分だけのスタジオで実際の公演のようにレコーディングしてみること。時間を効率的に使いつつ、歌の完成度を高めることができる最高の方法だという。

 

彼はこの3月、ミュージカル「ママ、ドント・クライ」10周年公演でドラキュラ伯爵役で観客に会う予定(訳注・新型コロナの影響で中止となりました)。短ければ2時間、長ければ3時間を他のキャラクターとして立たなければならないミュージカルは、より多くの集中力を必要とすることは事実だ。「作品ごとにジャンルや背景が違うから、その分準備する時間がより長くならざるを得ないですね。作品の情緒とキャラクターに完全に入り込まなければなりませんから。公演前の練習時間も長いけれど、同じ公演を数ヶ月に渡って繰り返しやることも、少なくないエネルギー分配を必要とします。それがミュージカルならではの醍醐味でもありますが。」ミュージカルに必然的についてくる緊張感から、フォルテ・ディ・クアトロの舞台は息をつく時間になってくれる。「ミュージカルより簡単だと言うことでは絶対にありません。でも、歌をうまく歌うことだけにひたすら集中できるということは、利点だと思います。3人のメンバーとハーモニーを合わせて1つの歌を作り出すことも面白いですし。相対的に心が楽だというか。『ヒーリング』という言葉がピッタリだと思います。」

 

完全に音楽だけで感動を作り出すことができるというのは、フォルテ・ディ・クアトロの舞台がくれる贈り物だ。コ・フンジョンが今年最も楽しみな舞台として3回目の「アンプラグド・コンサート」を挙げるのも同じ意味だ。これはマイクなどの音響機器の使用を最小限に抑えて、彼らの声だけで音楽を伝えるコンサートだ。他の公演より喉のコンディションを徹底して管理しなければならないし、すべての曲を新たに編曲しなければならないということから、容易ではない課題だが、中毒性のある魅力があるという。「歌い手として声だけで勝負するということは特別な気分です。私たちの声がいかなる音響の助けもなく、そのままホールに響くのは本当に爽快な経験です。過去のアンプラグド・コンサートでも経験しましたが、演奏がミニマルになればなるほどフォルテ・ディ・クアトロのカラーは濃くなります。今年も『濃厚な』公演を楽しみにしています。」

 

2009年に「春のめざめ」でミュージカル・デビューした彼は、昨年ミュージカル俳優として10周年を迎えた。これはフォルテ・ディ・クアトロの長兄、コ・フンジョンにとって示唆するところが大きい。「ミュージカル俳優として10年という時間を過ごしてみて、少しは感覚を掴みました。どんなところに勉強や経験が必要なのか、自分の強みは何か、どうやって管理すべきかなどですね。フォルテ・ディ・クアトロも10年くらい活動してみたら、音楽についても分かるんじゃないでしょうか。だからメンバーたちにいつも話すんです。『10年はやってみてから話そう』って。だから私たちのチームはまだ始まったばかりだということですね。」 editorキム・ウナ