molly_fdqのブログ

韓国のボーカル・グループ、フォルテ・ディ・クアトロのファンです。日本でも見れる動画のリンクや記事訳などのデータベースにしたいと思ってます。古いのから最近のまで気ままにアップします。最新の情報などはTwitterとInstagramにあげてます。訳は拙いですが、ないよりはましという方にご覧いただければと思います。

【FDQ】<雑誌> 『Noblesse』2019年7月号

インタビュー記事「その男たちのハーモニー」

 

www.noblesse.com

 

<フォルテ・ディ・クアトロはどっしりした満ち潮とほのかな引き潮が共存する声で歌う>

 

フォルテ・ディ・クアトロと過ごした3時間はすべてが自然だった。撮影現場は4人のメンバーが歌を口ずさんたり、ふざけたりしたおかげで活気に溢れ、その後のインタビューも親しい友人と会話するように快適だった。お互いを兄、弟と呼ぶ彼らはとても打ち解けていた。ミュージカル俳優のコ・フンジョン、声楽家のキム・ヒョンスとソン・テジン、独学で声楽を習得したイ・ビョリは2017年にJTBCで放送された「ファントムシンガー」で優勝した後、クロスオーバーグループ「フォルテ・ディ・クアトロ」として活動し始めた。番組が結んだ縁だが、彼らは昔からの友人のように美しいハーモニーを生み出す。「他人を思いやれる人たちが出会いました。歌を歌うときも、誰一人目立とうとすることなく、お互い尊重し合います。フォルテ・ディ・クアトロは無理をするのではなく、すべてが自然なグループです」とイ・ビョリが話し、「自分で言うのは恥ずかしいですが、最初から上手く合いました。練習だけではできない部分なので、大きな幸運です」とソン・テジンがひと言付け加える。

「ファントムシンガー」はクロスオーバー、男性4重唱グループ結成オーディション番組で、出場者32人のトーナメントで競い合った。順に1段ずつ勝ち進んだ4人の男は決勝に勝ち上がり、フォルテ・ディ・クアトロという名前で集結した。3チームが対戦決勝ラウンドで視聴者の投票数23万票を記録し、2位との圧倒的な票差で優勝した。活動して3年目に入った今、3枚のアルバム発売、2度の全国ツアー、そして日本進出など熱心に活動している。華やかな経歴だが、ニューフェイスと定義しても大きな無理はない。フォルテ・ディ・クアトロはいつも新しい姿で大衆の前に立つからだ。例えば、様々なジャンルを盛り込んだ1stアルバム「フォルテ・ディ・クアトロ」、クラシックに重きを置いた2ndアルバム「Classica」、メンバーがプロデュースに参加した2.5集「Colors」のアルバムコンセプトがすべて違うように。

今年初めに行ったコンサート「アンプラグド」で、既存の公演とは異なり声に殊更フォーカスした理由も同じ脈絡だ。「上手くできることを継続していくのと同じくらい新しい姿をお見せすることも重要です。そのため僕達はグループの特徴である安定感をもとに新しい試みをしてきたし、今後もそうする予定です。挑戦しなければ発展することはできませんから」とコ・フンジョンは語る。キム・ヒョンスも一言付け加える。「大衆に大きな愛を受ける歌と、より大きな感動を呼び起こす曲について常に色々考えています」今年発売予定の3rdアルバムも同様だ。従来と異なるコンセプトを見せるが、フォルテ・ディ・クアトロがクラシックのジャンルを広く知らせるきっかけになりたいという願いを込めたのは相変わらずだ。

「僕達、おしゃべりなんです」と言うほど休みなく会話が行き交ったが、クロスオーバーグループの先頭に立っている責任が重いということと、過分な愛を与えてくれるファンに感謝しているという2つの内容にテーマが絞られた。シーズン2まで制作されるほど大きな人気を集めた「ファントムシンガー」の初代優勝者としてのプレッシャーが大きいという話も忘れなかった。「クロスオーバーグループとして大衆に注目される最初の打者になりました。フォルテ・ディ・クアトロの小さな行動1つが、ともするとクロスオーバーを代弁することになり得ると思うとプレッシャーが大きいです。そして僕達の音楽によってうつ病を克服し暮らしに活力が生じたなど、人生が変わったとおっしゃる方が多いです。いろいろと良い音楽をお届けしなければならないという重い責任を感じます」とソン・テジンが言うと、コ・フンジョンとキム・ヒョンスが「僕達がスタートを切ったので、余計にマメに活動したように思います。クラシックは大衆歌謡に比べて相対的に大衆性が弱いです。だから、フォルテ・ディ・クアトロという名前で大衆の前に実際に立ったとき、クロスオーバージャンルを広げるための活動の必要性を感じました。また、今後より多くのクロスオーバーグループが登場し、彼らと一緒にジャンル自体のエネルギーを育てたいと思います」と付け加えた。

少し違う質問を投げかけた。もし彼らの願いのように、今数多くのクロスオーバーグループがいるとしたら、その中でフォルテ・ディ・クアトロならではの特色として何を掲げるのか。「歌が好きな人4人が集まって作る良い相乗効果」、「ソフトだけど重厚な声」、「強弱調節」など、さまざまな回答が出てきたが「ライブ」ということには異見がなかった。「多くの方が音源よりもライブが与える感動が大きいと、僕達の長所を静かな力だとおっしゃってくださいます。コンサートに行ったことがない人はいても、1度しか行ったことのない人はいないとも賞賛してくださいます(笑)コンサートに強い歌手になりたいというフォルテ・ディ・クアトロの願いが十分に伝わったようで感謝するばかりです」

今年3月初めまで休むことなく活動してきたフォルテ・ディ・クアトロは再び観客を迎える準備に余念がない。6月29日、釜山・映画の殿堂野外劇場で開かれる「フォルテ・ディ・クアトロコンサート釜山」と7月14日、ソウル・ロッテコンサートホールで開催する「フォルテ・ディ・クアトロ・アンプラグドコンサートII」がまさにそれ。先に述べたようにフォルテ・ディ・クアトロはコンサートに重きを置く。それだけに今回の公演も豊かな音楽で満たす場になることを確信している。ならば、暑さが急激に増した今日この頃、メンバーが推薦する夏にピッタリのフォルテ・ディ・クアトロの歌は?メンバーたちは声が大きく伸びる「Fantasma D'amore」と「Odissea」と口をそろえた。