molly_fdqのブログ

韓国のボーカル・グループ、フォルテ・ディ・クアトロのファンです。日本でも見れる動画のリンクや記事訳などのデータベースにしたいと思ってます。古いのから最近のまで気ままにアップします。最新の情報などはTwitterとInstagramにあげてます。訳は拙いですが、ないよりはましという方にご覧いただければと思います。

【ヒョンス】Theater Plus 3月号 インタビュー訳

naver.me

均衡を作る楽観主義者

― キム・ヒョンス

ちょっとした一言だけでもぎこちない空気をなごませる才能を持つ人たちがいる。フォルテ・ディ・クアトロのキム・ヒョンスのように。撮影が始まってまもなく、すべてのスタッフがまだ若干固くなっていた刹那、カメラの前に立った彼がたちまち雰囲気を変えた。彼は椅子やワイングラス、食器、テーブル、さらには自分が着ているロングジャケットのベルトまで自分の周りのあらゆる物を活用して撮影現場の全員を笑顔にするのに余念がなかった。おかげでその後の撮影は笑いでいっぱいの雰囲気でスムーズに行われた。彼から意外な姿を発見したのは、その後だった。チームとしての挨拶を撮影しなければならない映像インタビューが始まった瞬間だった。それまでお茶目さと口数の多さばかり見せていたキム・ヒョンスは跡形もなく、長兄のコ・フンジョンが進行して末っ子のイ・ビョリが途中途中に適切な質問を投げかける合間に笑顔で答えるキム・ヒョンスがそこにいた。先に行われたインタビューで「メンバー同士、よく合って調和を成しているから長続きする以外考えられない」と言っていた彼の言葉を思い出した。彼が言った「均衡」とは、自身の努力が作った結果なのだなと思った。キム・ヒョンスがこれまで着実に築いてきた3年という歳月の功績をメンバーのおかげというのは自然なように感じられる。「メンバーたちが皆、賢明なおかげです。突然大成功を経験すれば、不必要に気持ちが急いてしまうし、余計な欲を出してけんかになったりケースも多いでしょう。しかし、うちのメンバーは皆、ゆっくりと、長く見ていこうということに同意しています。一度は苦労をした経験があるからでしょうか(笑)。おそらく今の機会がどれほどありがたいことか、よく分かっているからです。」

 

彼はアルバム販売、公演の観客数などフォルテ・ディ・クアトロが立てた華麗な記録ではなく、メンバーと築いた思い出を最も大切な財産として挙げている。特に2ndアルバムの準備のためにプラハで過ごした数日間は特別な思い出として残っている。古い街並みを散策しながら飲んだ一杯のビール、こじんまりとしたレコーディングスタジオ、おばあさんがエスプレッソとクッキーを売っていた地味なカフェ。「メンバーたちと一緒に過ごした時間が、自ずと音楽にも反映されると思います。レコーディングする時も、ごくありふれた葛藤さえ一度もないんです。お互い欲を出してぶつかることは想像もできません。そうして普段は古くからの友達のように楽に過ごして、舞台の上に一緒に立って多くの方々の歓声を聞く経験をして。他の人とはこんな思い出を積み重ねることができないでしょう。」ひたすら気さくに見える彼だが、フォルテ・ディ・クアトロの音楽について語る時だけはきっぱりと言い切る。「フォルテ・ディ・クアトロならではのカラーを明らかに守らなければならない」というのが彼の意見だ。韓国版「Il Divo」を作る趣旨の番組で誕生したのだから、クラシックがベースになるべきだということも。「実は私たちはどんなジャンルにも自信があります。ラップさえもね(笑)。多分、境界を限定しないで様々な試みをすれば、より大衆的な愛を受けることができるでしょう。だけど、シーズン1優勝チームとして、私たちのカラーを守ることが、すなわち後輩たちが活動していける領域を作ってあげる道だと思います。その『線』を守ることが価値あることだと思います。」

 

彼の責任感は後輩たちだけでなく、番組で競い合った共演者にも向けられている。「本当に魅力いっぱいで実力もある人達なのに、番組出演後は適した舞台が見つからず、活動が続かないケースが多いんです。おそらく、彼らに魅力を感じた視聴者の方々が、私達に愛情を送ってくださったんじゃないかと思います。だから、今まで私たちが活動できるのも、彼らの努力であり、助けによるものなんです。」彼の「ゆっくりと、長い間、調和をもって」という目標を達成するために克服しなければならない限界は何だと思うか尋ねた。「歌詞から曲まで私たちの手で作り上げたアルバムを制作する計画を立てています。この創作の過程が容易でなければ、限界を感じることもあるでしょう。」たちまち、例の明るい笑顔で、この上ない楽観主義者に戻った彼は付け加えた。「ところで私達、うまくいかないはずがあると思います?(笑)」editorキム・ウナ