molly_fdqのブログ

韓国のボーカル・グループ、フォルテ・ディ・クアトロのファンです。日本でも見れる動画のリンクや記事訳などのデータベースにしたいと思ってます。古いのから最近のまで気ままにアップします。最新の情報などはTwitterとInstagramにあげてます。訳は拙いですが、ないよりはましという方にご覧いただければと思います。

【FDQ】名作コンサートレポ(2018.09.08)

名作コンサートレポ(2018.09.08)@釜山BEXCOオーディトリウム

 

<セットリスト>

1. Overture
2. Fly
3. Ariel
4.언제나(いつも)
5. Stella Lontana
6. Senza Parole
7. Notte Stellata
8. Fantasma D’amore
9. 얼음꽃(氷の花)
10. 신기루(蜃気楼)
11. 외길(一本道)
12. アヴェ・マリア
13. Feeling Good(テジンソロ)
14. Il mare calmo della sera(ビョリソロ)
15. 마중(出迎え)(ヒョンスソロ)
16. BURY(フンジョンソロ)
17. Wings
18. 우리는 하나(私たちはひとつ)(不朽の名曲で披露した曲)
19. 미련 때문에(未練のために)(同上)
20. La Preghiera
21. WISH (アンコール)
22. Odissea
23. Il libro dell’amore
24. Adagio

 

・セットリストが3,4曲ずつカテゴライズされていて覚えやすかったので大まかな流れに沿ってトークの内容を覚えている限り書き留めていきます。

・「Overture」をバックにした登場の時の衣装はミニアルバム「Colors」のジャケットと同じ。「人物も同じかは分かりませんが」とフンジョンさん。

・まずはミニアルバムから3曲。

・伴奏は日本公演やディナーショーと同じバンド。ギタリストのハム・チュノ先生不在のハム・チュノバンド。(たしか、ギター2、ベース1、ドラム2、鍵盤2、バイオリン6、チェロ1、トランペット1、ホルン1、トロンボーン1だったと思います。バイオリンじゃなくてビオラの人もいたかもしれませんがよく見えず…)

・単独でコンサートをするのはセカンドツアーのアンコールコンサート以来。

・名作とは自称するものではないけれど聞いた方たちが名作だと思ってくださればと思ってつけた。

・赤系の茶色に髪を染めたビョリさん。ご本人は赤系に色弱があってどんなに赤いか分からないのだとか。会う人会う人に赤いペンキを被ったみたいといわれて困惑しているそうです。そこまでじゃないから心配するなというメンバーたち。「今日の会場の椅子の色」と表現するテジンさん。

・作詞作曲に参加したMayflyというのはミュージカル「THE DEVIL」の音楽を手掛けたシン・ウンギョンさんと、新たに上演される「コッポラ」(とおっしゃっていたと思うのですが…知っている作品じゃなかったので間違っているかもしれません)の音楽を手掛けるキム・ヒョウンさんのお2人のチームなんだそうです。フンジョンさんは「Fly」は「飛びたい。海じゃなくて大陸に飛びたい。ヒーリングというよりは力強く希望に満ちた歌にしたい」というようなことをコンセプトとして話して会議を重ねてFlyが完成したとのこと。ヒョンスさんが「歌っていると自分も飛べるような気がする」「自分にも翼があったらと思う」とのこと。

・打ち合わせでFlyをワイヤーで飛んで歌う案があったとか。その話の時にヒョンスさんが「フンジョン兄さんは怖いのできないから」と言うと「怖いのができないんじゃなくて安全でない行為を好まないんだ」と否定しつつ「でももしやったら一言も話せないかも」というフンジョンさん。

・「Colors」の作業が始まったとき、ビョリさんはタンゴをいっぱい聞いていた時期で、「Ariel」はビョリさんがアコースティックギターで(フォークみたいな感じで)弾き語りしたガイドテープを持って行って「これをタンゴっぽくしてほしい」とリクエストしたからMayflyのお2人には大変な苦労をかけたとのこと。

・「いつも」が唯一の韓国語タイトルになったのはアイロニーだというテジンさん。ファンがコンサートの日に朝準備をして会場に向かうその過程の心情にヒントを得て書いた歌詞で、じゃあこれはファンソングにしたらいいのではないかという話になったそう。いつか皆さんが歌ってくれるというのもいいのではないかと。軽快なジャズということでパフォーマンスもどうしようかというのがあったけれど、初めてだから観客も拍手をしようとしたけどちょっとやってやめたり、お互いに顔色をうかがう感じがあったと面白がるテジンさん。ヒョンスさんは歌っていると湧いてくる内なる感情を表現したいけどどうしたらいいか分からない、体がついてこないと。フンジョンさんはチャップリンみたいに傘を使ってやる感じじゃないかと言いつつ、こういうのはテジンさんが得意じゃないかと言いましたが、みんな突っ立って歌っているのに一人だけノリノリなのも変じゃないかと思って自制したということ。今後徐々に振りとかファンとのお約束がついていきそうな雰囲気でした。

・ここで一旦「ファントムシンガー」からファーストアルバムまでの中で4曲。「ファントム・シンガー」撮影から2年という話で「ちょうどこの時期に予選のソロ曲撮影してたんじゃなかったですか」というフンジョンさんに「今何月でしたっけ」と聞くヒョンスさん。「今何月か知らないの???」「ちょっと度忘れしちゃって…」と話した後のトークで「今9月ですよ」と何度も言うヒョンスさん。「今9月です」が面白ワードになるとは…。

・「Notte Stellata」の話をしていたらヒョンスさんが「僕、タッパル(鶏の足の部分を辛く炒めた料理)を6日間食べたんです。出前で来たタッパルをおいしく食べて次の日はコラーゲンたっぷりのソースにご飯を入れて強火で炒めて…」とおいしそうに表現。「あまりにおいしくて1週間に4回出前取って6日間食べたら4キロ太りました。週に6日食べるとこうなります。皆さんは週1回にしてください。」

・「Notte Stellataからタッパルの話に…。まだFantasma D’amoreの話まで行ってないですよ」とテジンさん。「そういえばそうだった」と言いつつ、また違う話が始まりました。「ファントム・シンガー」の決勝の時の話。実は「Odissea」ではなく「Notte Stellata」で優勝を確信したというフンジョンさん。生放送でマイクを落とすとか生放送で取り返しのつかない失敗さえしなければ大丈夫と思うとマイクを落としそうで、ボンドでマイクを手につけたいと思うほど緊張していたら、ヒョンスさんが本番前に30分くらい寝ていて、大物だと思ったそう。これは本番ではさぞかし堂々と歌うだろうと頼もしく思ったら「機織り歌」の冒頭のヒョンスさんの声が震えていて唖然としたというフンジョンさん。ヒョンスさんは緊張しすぎて耐えられず眠りに逃げたのだそうです。プラス、よく寝たらよく声が出ると思ったと。

・決勝前、番組もシーズン1だしみんなが優勝って感じでお互いいいパフォーマンスしたらいいと言い合っていたけれど、決勝まで行ったらやっぱり人間だから欲が出たという話をそれぞれ話していて、ヒョンスさんが同じ脈絡で話を始めたら「よく言うよ。俺たちが優勝できたらいいな~って言ってるときに、一人で優勝した後の計画を立てていたくせに」とフンジョンさんが突っ込み。

・再度「まだFantasma D’amoreに行ってない」と改めてはっぱをかけるテジンさん。影の仕切り役はテジンさん。

・4曲のタイトルを韓国語や英語に訳しておしゃべりするメンバー。「Fantasma D’amore」は?となって、「Fantasma」に色んな韓国語を言いながら「亡霊」とヒョンスさんが言ったのがフンジョンさんツボにはいっていました。結論はテジンさんが「ラブ・ファンタジー」と。

・セカンドアルバムから4曲。

・セカンドアルバムの話はあまり覚えてないのですが、ビョリさんがツアーの時に担当だったチャイコフスキーの四季の話を忘れてしまっていて「一本道の先生がそれじゃ困りますよ」と言いつつもチャイコフスキーの発音もたどたどしくてフンジョンさんが「可愛い」と言っていたのと、(四季の6月:舟歌なので)ロシアの6月ってどんなんだろうと話したよねっていう話でヒョンスさんがスケート靴みたいに船の下に刃がついていると言ってフンジョンさんが笑っていたのと、曲名をヒョンスさんが英語に直す漫談みたいなのが始まって「蜃気楼(シンギル)」を「ニュー・パワー・ルー」と言っていたこと(ルーって何?とフンジョンさんの突っ込み)、テジンさんがソロ準備中に3人で話したのでヒョンスさんを真ん中にしてみたら、変な感じだと言って元に戻したことは覚えています。

・フンジョンさんとヒョンスさんのトークはステージ上にとどまらず、フンジョンさん曰く「栄養価のない」話をずっとしているらしいです。それを見たバンドの方が昔とても人気のあった漫談コンビみたいと言ったとかで、そのコンビが舞台上をひょうきんなポーズで行ったり来たりするのを2人で真似してやっていたのですが、練習してきたのか息がピッタリ。何度もやった後にフンジョンさんが「ビョリ、一回だけ一緒にやって」とお願いして3人でもやってましたが、戸惑って見よう見まねでたどたどしくやるビョリさんが2人のクオリティを再確認させてくれました。その芸人さんはヒョンスさんビョリさんは知らないそうで、「そんなに年の差ないじゃないか。知らないふりするな。うそつけ」というフンジョンさん。本当に知らないという2人。韓国のファンの方に聞いたら、懐かしの名場面などでよく登場する白黒時代の方たちらしく、フンジョンさんのテレビっ子ぶりが見て取れました。

・ソロは皆さん上をシャツに着替えて登場。テジンさんはプラスネイビーのセーター。フンジョンさんは下も黒いダメージジーンズに。ソロの後の衣装は黒シャツにブルーのベルベットジャケット(不朽の名曲の「私たちはひとつ」の時の衣装)。

・テジンさんのソロはマイケル・ブーブレの曲。ソロが全部終わった後に、フンジョンさんから「これだけマイケル・ブーブレ好きなんだから一度会った方がいい」と話していて、テジンさんが「世界的に人気があるから1年に1,2回しかコンサートをしないしチケットが取れない。でももし来韓公演があったらどんな手(ス)を使ってでも…」と言ったらすかさず「ヒョンスを使え」というヒョンスさん。

・ビョリさんはアンドレア・ボッチェリの曲。これを練習しているから最近イタリア語を勉強していたそう。でも発音練習したのが歯列矯正の影響があったとか。ビートボックスもできなくなってしまったそうです。「唯一の特技が…」と残念がるフンジョンさんに「方法は色々あります」とビョリさん。

・ヒョンスさんは韓国歌曲の「出迎え」。4人ともソロとても良かったのですが、ヒョンスさんのソロはとにかくすごかったです。泣いている人多数。

・フンジョンさんはソロシングルの「BURY」。おじいさまが朝鮮戦争で出兵して地雷で足を負傷されたそうで、作曲された方のおじいさまも朝鮮戦争に出兵した方ということもあり、そういう方たちの歌を作りたかったのだそう。「彼らがいたから僕たちがある」という歌詞にそういう思いを込めたと。ヒョンスさんのおじいさまは警察官、テジンさんのおじいさまはCIAにいらっしゃったのだそうです。フンジョンさんのおばあさまはおじいさまの近所の友達の妹さんだったんだそうです。

・フンジョンさんが着替えに言っている間フンジョンさんのソロ曲を説明するヒョンスさん。フンジョンさん不在にフンジョンさんの立ち位置に立って「長兄になった気分」とご満悦。裏声でBURYの後半に「う~~~」と歌うフンジョンさんの物真似するヒョンスさんのところにテジンさんが近寄り、何をするかと思ったら後ろから目を吊り上げて物真似の完成度を高める手伝いをしに行ったのでした。ヒョンスさん、一瞬叱られると思ったのか身構えてましたが、意図を把握した後は全力で改めて物真似。

・FDQが2回出演した番組「不朽の名曲」は出番順に観客が点数をつけ、1番手VS2番手で勝敗が決まり、勝者が決まったら3番手が歌ってその点数を比べていくという形で進められていくのですが、FDQは初回出演時の出番が早めで4勝までいきました。 結局、最後のヤン・ドングンさんに負けてしまったのですが、当時は「まさか初登場で優勝?」と期待したり、とても楽しかったそうです。そして次の出演で優勝。2回目の出演時はテジンさんが38度の熱を押しての出演でしたが、Odissea顔負けの熱唱で全部出し切ったら治っちゃったとか。その熱唱時の顔は後からオンエアを見て自分でも初めて見る顔だと思ったそうです。そして、「不朽の名曲」には年内にまた出ることになりそうだという嬉しいニュースも!

・最後に「Colors」からまだやっていない2曲を。これで終わりだけど久しぶりの単独コンサートだから皆さんが歓声と拍手で求めてくれればアンコールもやぶさかではないというお決まりのフレーズを言うフンジョンさん。幸せなことに、セットリストを決めるときにやりたい曲がもっといっぱいあって減らすのに苦労したからアンコールでやる曲はたくさん残っているとのこと。いつかトークをなしにしてずっと歌だけ歌うコンサートをやるのもいいかもと話しつつ、実現不可能なことは分かっている(トークを我慢できるわけないから)という雰囲気のメンバーたち。コンサートのタイトルも「名作トークコンサート」とかにするべきだったんじゃないかと。(覚えてる内容を書いただけでA4で3ページ分を超えるというおしゃべりの多さ!)

 

色々悩んでソウルから韓国入りして釜山まで行ったので移動時間が長くてハードでしたが、素晴らしいコンサートでした。こんなに長く書いてもちゃんと表現できた気がしません。小さいスクリーンが4つ並んでいて、歌っているメンバーが1人だけ映ったり4つに4人がそれぞれ映ったり、名画の額縁みたいな枠がついたり景色の写真とメンバーが重なったり、趣向を凝らした演出が素敵でした。あと今までのコンサートは大体照明を客席に当てる演出があって目が痛くて開けていられない時間があったのですが、今回はそれがなくて嬉しかったです。泣くのは歌を聞いて感動するのだけにしたいです。Colorsの曲は初披露ということでちょっと不安定な部分もありましたが、今後のパフォーマンスがとても楽しみです。